今、外貨が必要なワケ。外貨運用のメリットとは?

皆さんは、外貨に興味はありますか?
『日本で暮らしている限り、外貨を持つ必要はないのでは?』と考えていませんか?
資産運用したい人はもちろん、資産運用は考えていないという人であっても、外貨を資産の一部に組み入れておくことは重要なのです。
その理由について見ていきましょう。

円の価値は常に変動している

まず、理解しておいていただきたいのは、日本円の価値は常に同じではないということです。
例えば、飲食業をはじめ、スーパーなど身近な食料品などが値上げされていますよね。
これは、今まで100円で買えていたものが110円出さなければ買えなくなったということです。
同じものを買うのに、価格が上がっているので、値上がりしたと考えられますが、モノの価値は変わらないので、円の価値が下がっているということにもなります。
財布の中のお札や硬貨が増減しないのでイメージしにくいのですが、皆さんが保有している日本円の価値は常に増減しているんです。

変動要因の一つが為替レート

では、日本円の価値が変わるのはなぜでしょうか?これには、いくつか要因がありますが、その一つが為替です。

例えば、アメリカで金利が高くなると、米ドルが買われるので米ドル高になり、一方、日本円は、想定的に安くなるので円安になります。今まで、1ドル100円で購入できていたものが、1ドル110円出さないと購入できなくなります。

海外から原料を仕入れ、加工して販売する場合、仕入れ値が高くなるので今までと同じ価格で売ってしまえば利益は少なくなります。そのため、値上げを考えないといけなくなります。

このように、為替と円の価値には密接な関係があるのです。「円安=日本円の価値が低下」「円高=日本円の価値が増加」と覚えてください。

では、なぜ外貨を保有するべきなのか、もしくは保有しなくても良いのか。一般的によく説明されている意見を見てみましょう。

外貨を保有すべきという考え

①日本の衰退で為替が円安になる可能性が高い

日本は世界で最も速く高齢化が進行している国の一つで、人口が減少し始めています。
一方でアメリカは移民の流入などもあり純増しています。
経済力は人口に比例するという大原則がありますので、日本の経済は衰退にむかい、米国の経済は成長にむかうことが想定されています。
人口増加が大きかった中国などは、まさにここ20年で大きく成長しましたね。

そして、経済が成長する国では、お金を借りてでもビジネスをしたい人が増える傾向があるので、金利も上がっていきます。
逆に経済が衰退すると、仮にビジネスを始めるにしてもお金を借りても返済ができるが不安で、借りたいと思う人は少なく、低い金利でしかお金を借りたいと思いません。そうすると、金利が安い日本円を保有するよりも、金利が高い米ドルを保有した方が利息を得ることができるので、ドル高・円安が進行するという考えです。
ただ、必ずしもそうなるということではないので、一つの考え方として覚えておくと良いでしょう。

②価値が暴落するので、外貨を保有するべきである

日本政府の借金は1276兆3155億円(2023/6時点)に達しており、GDP(国内総生産)をはるかに上回る借金であるため、日本は破綻してしまうのではないかと言われていますが、対外純資産が世界最大であったり、国債がすべて円で発行されている事などがあり、日本が破綻することは考えにくいです。
ただ今後私たちの予想もしないイベントによって、国債の価格が暴落し、日本円の価値が暴落することがないとは言い切れません。

円の価値が下がれば、相対的に米ドルなどの外貨の価値は上昇しますので、今のうちに円を外貨に換えておいた方が良いという考え方です。

外貨を保有しなくても良いという考え

外貨を保有しなくてもいい派の意見としては、日本で生活をしているため、仮に外貨を保有したとしても、いずれは日本円に両替することになります。
そのため、為替リスクを背負いながら生活するよりも日本円をそのまま保有しておく方が安全という考えです。

外貨を保有するべき本当の理由

ここまで、両者の意見を見てきましたが、どちらも一理あると思います。では、改めてなぜ外貨が注目されているのでしょうか。

それはやはり、リスクの軽減をするためというのが一番大きいでしょう。
もし、日本円しか資産を保有していない場合、日本円が暴落したとすると自分の資産は激減することとなります。
資産の減少を避けるため、米ドルや他の通貨に分散投資しておくということです。

一方で、為替はどうでしょうか。
経済状況などから円安が進む可能性が高いと考えられている中で外貨を保有していて、仮に円高となり外貨資産が目減りするにしても、日本円の暴落より影響は少ないのではないでしょうか。為替リスクを恐れすぎて行動しない間に日本円が暴落する可能性もあります。

そう考えると、円の暴落時にどれだけ価値が下がるか分からない円だけを保有しているよりも、為替リスクはあるものの外貨を持つことがリスク分散になっていると言えるのではないでしょうか。

価値が暴落することを前提に、暴落したらどう対応するのかをしっかりと考えておくことで、万が一の際にも資産を防衛することができるのです。

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